ダラム駅に降り立つと、列車は高架橋の11のアーチを渡りながら、まるで歴史の舞台へ旅人を送り届けるようにゆっくりと息を整える。丘の上の駅から見下ろせば、ウェア川が町を抱きしめるように蛇行し、その中心に大聖堂都市ダラムが静かに息づいている。
石造りの駅舎は時を越えて旅人を迎え、やがて足は自然と川の曲線へ導かれる。城と大聖堂の尖塔、大学の古い学舎、石畳に重なる幾世紀の歩み。川に囲まれたこの町では、歴史が水面のように穏やかに揺れ続けている。列車を降りた瞬間、ただ通り過ぎるだけでは惜しい場所だと、誰もが気づく。
ダラムの駅近く