サースク駅に降りると、列車はイースト・コースト本線の風をまといながら、静かな野にそっと旅人を解き放つ。駅は町から少し離れたカールトン・ミニオットの端にあり、その距離がかえって心を整える。やがて市場町サースクへ向かえば、1145年から続く青空市のざわめきが待っている。
古ノルド語で「沼地」を意味する名を持つこの土地は、紀元前の集落の気配を秘め、競馬場の躍動とともに今も生きている。ダロウビーの面影を探しながら石畳を歩けば、皮なめしや農機具づくりに励んだ往時の息遣いが、ふと胸に触れる。静けさと活気が重なり合う町へ、駅はさりげなく誘ってくれる。
サースクの駅近く