シティ所属で22歳のMFシナン・バイトイキが
肥大型心筋症で現役引退
「サッカーを続けていると心臓がとまる可能性がある」とのこと
シティのトップチームではカップ戦のみ出場経験あり
今後はシティのスカウトになる
「サッカーを続けたら心停止する可能性が…」マンCのMFが難病を理由に22歳で現役引退
(Goal)
1995年生まれの同選手はコソボで生まれ、オーストリアのケルンテン下部組織で評価を高めた。トップチームデビュー後、アドミラを経て2014年夏にマンチェスター・シティに引き抜かれる。カップ戦では試合出場をしていたものの、リーグ戦ではシティでの出場歴はなく、その後はオランダのSCカンブール・レーワルデンや、ゴー・アヘッド・イーグルスに期限付き移籍で在籍していた。代表ではU-16~21までオーストリア代表に名を連ね、最近はコソボのU-21代表を選択していた。バイトイキは今季、保有権を持つマンチェスター・Cに復帰していたが、メディカルチェックで心臓に問題があることが判明。本人はイギリスメディア『デイリー・メール』に対し「子供の頃から、普通の人と異なることは把握していた。これまでそれが大きな問題になったことはなかったが、医師から『このままサッカーを続けたらプレー中に心臓が止まる可能性がある』と言われたんだ。プレーを辞めることで、そのリスクは大きく減らせるらしい」と述べている。
診断の結果、バイトイキは肥大型心筋症という難病であることが判明したとのこと。
また同選手は「これまで、僕は世界最高のサッカーチームで仕事をすることができて幸せだった。これからはサッカーをピッチ外から見る仕事で生きていく。後悔はしていない」と発言。22歳で現役を退く形になったバイトイキは、今後はマンチェスター・シティのスカウトとして、新たな才能を探す道に進むことが決まっている。
これまでマルク・ビビアン・フォエ、アントニオ・プエルタ、ダニエル・ハルケ、松田直樹などが現役中に心臓疾患で死亡した例がある。現在サッカー界では、メディカルチェックで心臓に問題があった場合、現役を退くケースも生まれており、元スペイン代表MFルベン・デ・ラ・レも25歳で引退を表明している。
また、一部イギリスメディアはバイトイキの現役引退について「”新たな悲劇”を生まないための一例として、一石を投じる形になった」と伝えている。