100億円でシティにやってきたデ・ブライネ
引き抜いた先は金には困っていないヴォルフスブルクだが
さすがに年俸28億円と4倍を提示されたらだめだった
ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネが、今夏にヴォルフスブルクからマンチェスター・シティへの移籍に伴い、年俸が4倍にアップしたことが明らかになった。ドイツ紙「ディ・ヴェルト」が報じたもの。デ・ブライネは8月の移籍市場の最終盤に移籍金8000万ユーロ(約108億円)でヴォルフスブルクからシティに移籍した。ヴォルフスブルクの強化責任者クラウス・アロフス氏は昨季ブンデスリーガ最優秀選手に選出された司令塔の慰留は不可能だったと認めている。「我々自身の選択肢について熟考を重ね、ケビンをヴォルフスブルクに残留させようと努力した。だが、ある時点で彼を売却することが最高の方策であるという結論にたどり着いた。他のクラブから年俸4倍のオファーを選手が受けた時には、選手個人に対するオファーというものも考慮に入れなければいけない。ケビンは一生に一度のチャンスとも言えるオファーを手にした。もう1度同じオファーを手にできる保証はないんだ」アロフス氏はこう語ったという。現在親会社フォルクスワーゲン社のリコール問題の余波に揺れるヴォルフスブルクだが、本来はドイツで屈指の資金力を誇り、選手への報酬も圧倒的に高い。その資金力を背景に、選手を安売りしないクラブとしても知られている。基本的に、ヴォルフスブルクから主力級の選手を引き抜くのは非常に難しいのだ。だが、オイルマネーで潤うシティは年俸28億円という衝撃の条件をデ・ブライネに提示したという。ヴォルフスブルクでの年俸の4倍だった。ヴォルフスブルクは1年前にチェルシーから3000万ユーロ(約41億円)で獲得した至宝のオペレーションで5000万ユーロ(約67億円)の利益を出したが、デ・ブライネにも今回の移籍は圧倒的な経済面におけるメリットが存在したという。「我々には資金の限度がある。だが、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、バルセロナ、バイエルンにはこれがない。我々のクラブから誰も引き抜けないと主張することは現実離れしている」(Soccer Magazine ZONE web)