強いバイエルン
いや強すぎるバイエルン
あまりにも強すぎるのでいろいろな論争が起こって
まず放映権を調整しろ
ドイツ代表指揮官を務めたこともあるベルティ・フォクツ(Berti Vogts)氏の発言が波紋を呼んでいる。同氏はバイエルンの絶対的な一強状態を崩すため、バイエルンが受け取るテレビ放映権料の割合を減らすべきだと提案した。ブンデスリーガは現在、スカイ・スポーツ(Sky Sports)と6億2800万ユーロ(約920億円)で国内の放映権契約を結んでおり、その金銭は各チームに分配されるが、リーグ優勝チームには最も高額が割り振られる。これについて、フォクツ氏は「例えばテレビ放映権料の分配方法を再考するなどして、比較的に小さなクラブに資金援助を行う。われわれは、そのくらい踏み込まなくてはならないところへ来ている」と話した。しかし、あくまでひとつの提案だったにもかかわらず、激しく反論する者が現れ、バイエルンとドイツ代表でMFとして活躍したパウル・ブライトナー(Paul Breitner)氏は、「ほかのクラブが無力だろうが、うち(バイエルン)には何の関係もない。金の分配方法を変えて、うちが血を流さなくてはならないのは、まったくもってナンセンスな話だ」とまくしたてた。バイエルンは世界有数の資金力を持つクラブで、2013年の収入は5億2870万ユーロ(約770億円)、利益は1650万ユーロ(約24億円)を記録。先日は、本拠地アリアンツ・アレーナ・スタジアム(Allianz Arena Stadium)の建設費を予定より16年早く繰り上げ返済することを発表している。(AFP=時事)
ドルトムントは
2011年と2012年にリーグ連覇を達成し、ここ2シーズンもバイエルンに続く2位に入ったドルトムントは、現在は順位表の底から、グアルディオラ監督率いるチームを見上げる状況になっている。ドルトムントはプレーメーカーのマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)、ストライカーのロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)と、2シーズン連続で看板選手がバイエルンへ移籍している。チームを率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、安定して勝ち続けるチームが見たいなら、ドイツのサッカーファンに選択肢は一つしかないと話した。クロップ監督は、「とにかく成功を求めるなら、行き場所は一つしかない。バイエルンのファンになるべきだ」と冗談交じりにコメントした。(AFP=時事)