ベッケンバウアーがワールドカップの調査は
真面目にやらないので資格停止
しかしベッケンバウアーは苦手な英語で質問されたから無理だったんだ、と
いよいよ「私はもはやFIFAには歓迎されないようだ」と語り
この仕事はおしまいになるのか
FIFA(国際サッカー連盟)は現地時間13日(以下現地時間)、同連盟理事会のアドバイザーであり、バイエルン(ドイツ)のグローバルアンバサダーでもあるフランツ・ベッケンバウアー氏(68)について、90日間の資格停止処分とすることを発表した。2018年および22年W杯の調査に当たり、ベッケンバウアー氏が非協力的だったことを理由としているが、両者の見解には一部食い違いがみられる。ドイツの“皇帝”として世界的に一目置かれる存在のベッケンバウアー氏は、18年W杯と22年W杯がそれぞれロシア、カタール開催に決まった際、FIFAの理事を務めていた。同連盟は現在、マイケル・ガルシア主任調査官のもと、両大会の招致について調査を行なっているが、ベッケンバウアー氏が協力を拒否したという。FIFAは声明でベッケンバウアー氏に対し、「英語およびドイツ語による、対面面接あるいは書面でのアンケートを通じ、情報を提供することを数回にわたって求めたがこれを拒んだ」とコメント。試合観戦はもとより、要人との会談など、サッカーに関連する活動を一切禁止すると発表した。しかし、ベッケンバウアー氏の見解は異なる。同氏は13日、独『スカイスポーツ』に対し、FIFAからは複雑な法律用語を英語で記した質問書を受け取ったのみだと、今回の処分に驚きを示した。同氏は「日付を確認し、それが4月1日ではないことを確かめなくてはならなかった。エイプリルフールの冗談だと思ったんだ」と語ると、ガルシア氏から「ざっと130ほどの質問項目が送られてきた。祖母がいくつで亡くなったかというようなものもあり、それは別に悩むような質問ではない」とコメント。しかし、「汚職や(22年W杯の)開催地決定のような問題」については、回答するつもりではあるが、英文の質問を完全に理解する必要があると返事したという。ベッケンバウアー氏は「私は言ったんだ、『頼む、私は英語の法律用語に堪能ではない。ドイツ語で質問してくれないか』と。しかしそれが拒否されたので、『それなら、私はこの質問に答えることはできない』と言ったんだ」とコメント。ドイツ語で質問されるのであればいくらでも話をするとし、自身については「汚職とは一切無関係」と述べている。ベッケンバウアー氏はまた、独『ビルト』紙に「私はもはやFIFAには歓迎されないようだ」とも語り、現在ブラジルで開催中の2014年W杯には行かないとの意思を表明した。なお、FIFAの広報担当者は、同氏のテレビ番組出演については「資格停止の範囲に含まれない」として問題ないとしている。(STATS-AP)(ISM)
国際サッカー連盟(FIFA)は13日、元FIFA理事のベッケンバウアー氏(独)を90日間の暫定的な活動停止処分とすると発表した。2018年と22年のW杯招致活動に絡む買収疑惑についてのFIFA倫理委の調査に対し、当時理事だったベッケンバウアー氏が協力しなかったとしている。FIFAは声明で「再三の協力要請に応じなかった」と非難している。(サルバドル 青柳庸介)(読売新聞)