今回の来日ではヘーネスGMがJリーグが開催する『ゼネラルマネジャー(GM)講座』の講師も行った
その内容が「バイエルンのビジネス」という題で
スポニチワールドサッカープラスに掲載
まず簡単なバイエルンの実情説明があったのだが、正直言ってケタが違いすぎて「こりゃ参考にならんわ」と感じた。何しろ昨年のクラブ総売り上げが2億2500万ユーロ、日本円にして約360億円、純利益で30億円以上あるのだから恐れ入る。さすがは世界中にファンを持ち、月に5500万ヒットのインターネットアクセスを誇るだけのことはある。約400億円を投じて建設されたホームスタジアム、アリアンツ・アレナは開場以来、リーグでは毎試合完売御礼。ちなみにここも傘下会社運営、つまり“自前”である。
それらの説明にはただただ圧倒されるばかりであったが、だが勇気づけられるデータもあった。そんなバイエルンでさえ、約15年前の総売り上げは昨年の約7分の1。へーネス氏がGMになった当時、約30年前は40分の1程度だったそうだ。もちろんヨーロッパとアジアの土壌の違いはあるが、日本のクラブだって30年ほどで何十倍もの規模に成長できる可能性があるということ。一方でヨーロッパでも財政破綻するクラブもあり、経営陣のマンパワーが未来を決定付けることを改めて認識した。
そして
「毎日学ぶ意識を持つこと」
「それはできない、という言葉は言わないこと」
「当然ながら成績も求めるが、もっとも大事なのはクラブとしての誇りである」
上2つはサッカーとかじゃなくまさにビジネスでも重要なこと