ウリ・ヘーネス・マネージャーは、首を傾げ、愛想良く微笑むだけ、カール=ハインツ・ルンメニゲ社長は、試合を分析すらしなかった。対バイヤー・レヴァークーゼン戦での屈辱(1:4)は、ここ5年間で最悪のシーズン・スタートとなった。レコード・マイスターの首脳陣は、揃ってコメントを控えた。「何も感想を言わない方が良い、試合もあるものです。今日の試合もその一つです。」とだけ、ルンメニゲ社長は述べるに過ぎなかった。
フェリックス・マガト監督も、バイエルン監督就任後初のブンデスリーガ戦敗戦のコメントは、控えめ、チームをかばう様子を見せた。「我々の実力を発揮するのに、チームのハーモニーがまだ十分ではありません。前にも言ったことですが、8月中は、まだ仕上がりきっていないので何とか乗り切るつもりでした。でも思うように行きませんでした。」と日曜日の朝練の後、マガト監督。
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3試合を終えて勝ち点はたったの4点。だがFCバイエルンの順当とは言えないシーズン・スタートは、マガト監督の頭痛の種とまでは、まだなっていないようだ。「望んでいた通りではありません。しかしそんなに、悩むこともありません。」と監督。だが、対策は既に取られた。日曜日、オリヴァー・カーン & Co.はIsar川でいかだ下りをする予定にしていたが、45歳、いかだ下りの代わりに、セーベナー通りでの日曜朝練を実施した。
そして、スタメンにも変更がある模様だ。「スタメンを入れ替えることも考えています。」と、超満員のBayArenaでの試合(1:4)をビデオで見直したマガト監督は語った。そして「オフェンス中心のプレーでした。デフェンスを強化したほうが良いと考えています。」と続けた。モットーは:敵に点を入れさせない。
ディミタル・ベルバトフが、オーウェン・ハーグリーヴスのポジション・ミスをついてレヴァークーゼンの先取点を入れるまでに要した時間はたったの20分。フランサのゴール(52分、57分)、ベルバトフの追加点(59分)を見ても、ミュンヘンのデフェンス陣の弱さが明らかだった。
「相手チームが素晴らしいプレーを見せたことは確かです。でも我々が、そんなプレーをできる空間を与えてしまったのです。振り回されたシーンが幾度かありました。屈辱です。」とサブ・キャプテンのミヒャエル・バラックは、試合後に語った。たったの7分間に3点。FCBにとっては、10年前のフライブルグでの1:5以来の経験だ。
84分にヘディングで、「名誉回復」ゴールを決めた代表選手は、警告する:「名前におぼれていると言うか、スパースターの集まりなんだから、誰かがやってくれるよとチームメイトに頼りすぎているのではないでしょうか。でも、実践に移さないと意味が無いし、全力を尽くさなければ。こんな調子では、次の試合も負けてしまいます。」
次の試合は、2週間後に行なわれる1部リーガに昇格してきたアルミニア・ビーレフェルトとのホームでの試合だ。マガト監督のイレブンにとって願っても無い2週間と言えよう。「何を改善するべきか、反省する時間があります。たくさん課題はあります。」とディフェンダー、トーマス・リンケ。バラックも:「この14日間で何かを変えなければなりません。」