ヘリコプターやるかもしれない。
ヴァヒド・ハシェミアン、グラウンドを離れると、プロ・サッカー選手の中でもとても穏やかな選手の1人だ。FCバイエルンの新人、合宿地Rottach-Egernの記者会見に集まったジャーナリストにも礼儀正しく挨拶する。
だが、イラン人、芝生の上では、全く様子が異なる。土曜日の晩、今シーズン初のテスト試合、対FC Rottach戦では、20分間に4ゴールを決め、レコードマイスターの勝利に貢献した(11:0)。
「期待通りの活躍でした。」とバイエルン監督、フェリックス・マガット氏、彼の新しいNo.9を誉めた。そして「いい心構えを持ち、ゴールへの意欲も高い。こうでなくては…、いい若者です。全く問題ないでしょう。」と続けた。
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ハシェミアン自身も、クライスリーガのチームとの練習試合とは言え、バイエルンのトリコットを着て出た試合にとても満足げだった。「みんな、楽しくサッカーをしたいんです。」と猛練習の後語っていたが、4点も挙げれば楽しかったに違いない。
しかも、ヘディング、キック、かかと、どんな体勢からでもシュートできるのだから…「ボールが、ラインを超えてさえくれれば、それで満足です。」と27歳、その妙技を語った。
ハシェミアン、FCバイエルンのフォワードのライバル達に全く怯む様子もない。「いいチームには、いい選手がいます。」とあっさり、ライバルが多いことは十分に承知している。彼の性格からか、レギュラーがどうのこうのは、全く意識していない。
練習で、そして練習試合で、いい成績を残す、それしか道はない。「いつも全力を尽くすのみです。それでダメだったら、後悔はしません。」
元ボーフム選手、FCバイエルンでの1シーズン目の目標は、あえて立てないとのこと。「多くの試合にでたら出るだけ、ゴールを決めます。」とだけ。彼の過去2年間の成績(1年目10点、2年目16点)を見れば明らかだ。
フェリックス・マガット監督は、まだ、今シーズンの作戦を決定したわけではないが、「ゴールのファントム」と一緒にセンター・デゥオを組めればとハシェミアンは、考えているようだ:「マカーイに注目が集まっている隙に、ゴールを決めます。」
「一生懸命練習すれば、ブンデスリーガでいい成績を残せるでしょう。合宿は、ドイツのどのチームでも厳しいものです。FCBのような、トップチームでは、なおさらです。」とハシェミアン、選手たちに嫌がられるこの時期の有意義な過ごし方を提案する。この4週間での成長が楽しみだ。
この、1.82メートル、78kgのフォワード選手、もう少しでVfBシュトゥットガルトに移籍するところだった。当時、まだマガット監督が、VfBにいた冬休み、彼に誘いをかけていたのだ。「様子を見ていました。5ヶ月時間がありましたから。」とハシェミアン。
待っていた甲斐があったのか、その後FCBからの誘いがあったそうだ。「FCバイエルンから誘いがあったら、躊躇することはないでしょう。」とハシェミアン、直ぐに決断したとのこと。
だが、なぜあだ名が、「Hubschrauber(ヘリコプター)」なのか?「ハンブルガーSV時代に、もらいました。他の選手たちも、監督もそう呼んでました。あだ名は能力の保証ではないですけど、いい成績を残せば、あだ名がつきます。」と、浮き立つことなく、謙遜する。
FC Rottach戦のような活躍が続けば、たくさんあだ名がつくことだろう…