ヒッツフェルト解任「解任は僕ら選手のせいだ」 - 楽しい楽しいバイエルン・ミュンヘン

公開日:2004/05/19
ヒッツフェルト解任「解任は僕ら選手のせいだ」

ドイツ代表MFミヒャエル・バラックは、ブレーメン戦とシュツットガルト戦で、選手たちがヒッツフェルト監督の指示に従わなかったことを認めた。
「監督は不当な非難にさらされた。試合の負け方は尋常ではなかった。ヒッツフェルトはワールドクラスの監督だ」
バラックは、地方放送局『BR』の番組内でこのように語った。
彼はチームメート対し、最終節のフライブルク戦で「もう一度、闘志を発揮しよう」と要求した。「ヒッツフェルトの解任は僕ら選手のせいだ」
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バイエルン・ミュンヘンのオットマー・ヒッツフェルト監督をめぐる騒ぎがようやく幕を閉じた。55歳のヒッツフェルト監督は、6年間の素晴らしい戦績を残し、バイエルンを今季限りで退任することになった。バイエルンのマネージャーを務めるウリ・ヘーネスが、火曜日にヒッツフェルト解任を正式に認めた。

後任監督としては、現在シュツットガルト監督を務めるフェリックス・マガトが、7月1日から着任することが確実視されている。クラブ側はこの件について、今週末の最終節フライブルク戦後に発表することを決めている。クラブ上層部の決断はすでに月曜日夜、ウリ・ヘーネスの口からヒッツフェルト監督およびアシスタントのミヒャエル・ヘンケに伝えられた。

ヘーネスは地方放送局『BR』の番組インタビューに応じ「われわれはリラックスした雰囲気の下、一緒に食事をし、今回の結論を話し合った」とコメントした。また、地方夕刊紙『ミュンヘナー・アーベントブラット』に対しては「私がオットマーに結論を伝え、彼は了承した」と話した。今回の決断の鍵となったのは、ベルダー・ブレーメン戦で1-3の敗北を喫したことだった。「あの試合で世界は変わった。私も、このままでもう一年いくわけにはいかないと悟った。試合後、このままでは駄目だと、目からうろこが落ちる思いだった」

ヘーネスはまた、夜中に話し合いが終了した際「ヒッツフェルトの顔には苦悩の色は全く浮かんでいなかった」と続けた。これは、おそらく補償金として数百万ユーロが積まれることになったことも関係あるだろう。ヒッツフェルトの契約は2005年6月末まで残っており、正規の年俸および報奨金額は450万ユーロ(約6億1100万円)にのぼる。

ヒッツフェルト本人は火曜日の午後、クラブスポンサー・アウディのためのプロモーション試合に出発する前に「一流のバイエルン料理を食べながら、(ヘーネスと)気持ちよく話し合った。私はバイエルンのため、今後もベストを尽くすつもりだ。最も大切なことは、道を踏み外さないこと、そしてできる限りの力を尽くすことだ」と語った。

ヘーネスおよびカール=ハインツ・ルンメニゲ会長はつい最近まで、ヒッツフェルトとの2005年6月末までの契約を最後まで履行したいと繰り返し語っていた。これに対し、フランツ・ベッケンバウアー名誉会長は、ヒッツフェルトを非難する声をあげていた。ヒッツフェルトは1998年にバイエルン監督に就任し、チームを4度リーグ優勝に導いたほか、2度のDFB杯優勝、チャンピオンズリーグでも1度の優勝を成し遂げている。