カーン:「両チーム共に絶対負けられない一戦」
感情の高ぶり、選手の退場、そして満員のスタジアムはミュンヘンダービーでは欠かせないものになっている。しかし199度目のダービーほど、FCバイエルンとTSV1860ミュンヘンの両チームにとって勝利の意味が大きなゲームは珍しい。日曜日のオリンピアスタジアム、バイエルンはリーグタイトルとチャンピオンズリーグの出場権を賭けて試合に臨む一方で、監督が交代したばかりのレーヴェンは降格争いから抜け出すために必要な勝ち点を狙う。
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「我々には全てがかかっており、それはレーヴェンも同じだ。我々はリーグタイトル、そして1860は一部残留を賭けて戦う。見所の多いゲームになるだろう。今回のダービーほど両チームの試合に賭ける意気込みが大きなゲームは珍しい」とバイエルンのキャプテン、オリバー・カーンは金曜日、このミュンヘンダービーがもたらす結果の重大性について語った。
逆転優勝を狙うバイエルンは、2位の座をVfBシュツットガルトに奪われないように注意しなければならない。しかしカーンは、現在ブレーメンとの勝ち点差が8ポイントであるにも関わらず、逆転はまだ可能だと考えている。「これから信じられないくらい多くの動きがあるはずだ。とにかく我々は精神的な強さを持続し、チャンスを信じつづけることだ。逆転を可能にするための基本条件は、とにかくどんな形であろうと全試合に勝利することだ」。
オットマール・ヒッツフェルトは木曜日、同じく日曜日にVfLボーフムとアウェイで対戦するブレーメンについて、多くを語ろうとはしなかった。「我々は次の試合にだけ集中しなければならない。マイスターのタイトルを獲得出来るか、それとも獲得出来ないのか、と推測することは全く無意味なことだ」。“総司令官”は二位の座がバイエルンにとって、どれだけ重要であるか指摘している。「来シーズンもチャンピオンズリーグに出場することは、我々にとってとても重要だ。しかしリーグタイトルを諦めたわけではない」。
1860ミュンヘン戦がバイエルンの監督就任後200試合目のブンデスリーガマッチ(これまでの戦績:126勝33敗40分)になるヒッツフェルトは、調子の良くないTSVを侮らないようにとチームに警告した。カーンもこの一戦の危険性を指摘している。「レーヴェンはチームの将来を賭けて戦う。ある一戦から勢いを取り戻すこともあり得る」。ヒッツフェルトはさらに監督交代が与える影響についても言及している。「少なくとも短期間、チームの流れを変えることは出来る」。
FCBは多くのけが人に悩まされており、レーヴェンとの一戦には7選手が欠場することになる。その代わりに金曜日の夜に行われるアマチュアチームの試合に出場予定のセバスティアン・ダイスラーが、プロチームのメンバーに復帰する可能性が出てきた。
さらにどちらのチームがより冷静さを保つことが出来るかどうかも、試合を左右することになるはずだ。レーヴェンが1994年に一部リーグに復帰して以来、19回のダービーで12人の退場者が出ている。「最後の直線に入ったところだ。今、誰がより強靭な精神力を持っているかが明らかになる」と、カーンはヴェルダー・ブレーメンも意識しながら語った。
FCバイエルン-TSV1860ミュンヘン:
FCバイエルン:カーン-サリハミジッチ、イェレミース、リンケ、リザラズ-シュヴァインシュタイガー、ハーグリーヴス、ゼ・ロベルト-サンタ・クルス、ピサロ、マカーイ
TSV1860ミュンヘン:ホフマン-シュトランツル、ホフマン、コスタ、ザーリネン-ゲルリッツ、チェルニー、レーマン、タイス-シュロート、アゴスティーニョ