本当にofficialのタイトルは楽しい今回はシュバインシュタイガータイトルは「ヤングスター」
ヤングスターレギュラーを狙うシュヴァインシュタイガー
“もしあの時…だったら”という議論は一般的に無意味なものだ。後から事実を変えることは出来ないのだから。もしメーメット・ショルとセバスティアン・ダイスラーの体調が良かったら、もしかしたらブンデスリーガ首位を独走するヴェルダー・ブレーメンとの勝ち点差はここまで開いていなかったかもしれない。もしかしたらチャンピオンズリーグでレアル・マドリッドに勝っていたかもしれない。しかしそれはもちろん想像上のことだ。しかし一つだけ確実なことがある。それはバスティアン・シュヴァインシュタイガーがこれほど出場機会を与えられなかったことだ。
謙虚な姿勢を忘れず、それでいて自信を持って厚かましさも兼ね備えているシュヴァインシュタイガー。そんなバイエルン出身の彼は、ファンやチーム首脳陣に認められる存在に成長した。シュヴァインシュタイガーのこれからのさらなる成長が楽しみだ。そうすればいつか、もしシュヴァインシュタイガーがあの時決勝ゴールを決めていなければ…と言われる日が来るかもしれない。
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シュヴァインシュタイガーはすでに今シーズン、プロチームの公式戦23試合に出場している。シーズンが始まる前には誰も予想していなかったはずだ。シーズン開始当初、プロチームのトレーニングに参加していたものの、アマチュアチームの試合に出場して実戦を積んでいたシュヴァインシュタイガーは、どちらかというと“緊急交代選手”として見られていた。
子供の頃からバイエルンのファンだったというシュヴァインシュタイガーは、オットマール・ヒッツフェルト監督にその実力を認められてメンバーに選ばれるだけではなく、チーム内でレギュラーとしての地位を確立しつつある。ハンザ・ロストック戦にもスタメンで起用されたシュヴァインシュタイガーは、バーに弾かれてゴールこそ惜しくも決めることが出来なかったものの、安定したプレーを披露した。
特にベルナベウ・スタジアムでのレアル・マドリッド戦で見せた度胸のあるプレーは、多くのサッカー専門家を驚かせた。ヨーロッパの最高の舞台でシュヴァインシュタイガーはその実力をアピールして見せた。バイエルンでレギュラーポジションを獲得するという目標に、彼はさらに一歩近づいたと言える。
もちろん一人の選手が突如新しいスターとしてメディアにもてはやされ、そして一夜にして全く扱われなくなるということは、FCバイエルンでも起こりうることだ。それ故、会長のカール=ハインツ・ルンメニゲも、シュヴァインシュタイガーを救世主としてもてはやされる前に、「まずはサッカーだけに集中させたい」と語っている。
オットマール・ヒッツフェルトも注意するように促している。「周りのプレッシャーもないし、今はのびのびとサッカーをプレーしている」とヒッツフェルトは語り、今後U21代表選手のシュヴァインシュタイガーにもスランプがやってくると考えている。
キャプテンのオリバー・カーンはレアル戦でのシュヴァインシュタイガーについて「フレッシュで、のびのびと楽しそうにサッカーをしていた」と試合後にコメントしたが、レアル・マドリッド戦で見せたプレーを重ねれば重ねるほど、ミッドフィルダーのシュヴァインシュタイガーに対する相手のマークは厳しくなってくるはずだ。