湯浅健二の「質実剛健!ブンデスリーガ」進化、復調、堅実……それぞれのクラブへの確信(後編)
■バイエルンがCL敗退 だがブンデスリーガは大いに盛り上がる チャンピオンズリーグで勝ち残ったクラブの関係者が、決勝トーナメント一回戦の抽選会で、一様に「バイエルンとだけはやりたくない……」と言っていたわけだが、私は、そんな発言を、現在のバイエルンだったらどんなチームでも勝てるさなんて、ちょっと斜に構えて聞いていたものだ。ところがフタを開けてみたら、確かにヤツらのサッカーには、ドイツ的な勝負強さがあると再認識されられてしまう。いや、その試合でのバイエルンのサッカーは、勝負強いだけではなく、美しさも兼ね備えていた。バランスの取れた魅惑サッカー。もちろん選手たちのほとんどが外国人であるにしても、そこには確実にドイツ伝統の(攻守にわたるドイツ的な)ダイナミズムがあった。まさに強いときのドイツそのものだった。
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さて、ベルダー・ブレーメンを勝ち点「7」の差で追うバイエルン・ミュンヘン。今シーズンはどうもパフォーマンスが安定しなかった。気が乗れば素晴らしいサッカーを展開するのに、少しでもリズムを乱したら、その錯乱ウイルスがすぐにチーム全体に波及してしまうのだ。そして足が止まり、最後は悪魔のサイクル(スタンディングサッカー)に陥ってしまう。そんなジリ貧状態にはまってしまったとき、チームを鼓舞し、再び立ち直らせられるだけの中盤リーダーがいないと実感させられる。バラックにしても、まだまだなのだ。
高原のハンブルクとホームで対戦した第21節も、1-0で勝ったとはいえ、内容はお粗末そのものだった(まあ、チャンピオンズリーグへの準備のためにメンバーを落としたという背景はあったにしても……である)。ところがその数日後(2月24日)に行われたレアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント一回戦の初戦(バイエルンのホームゲーム)では、見違えるほどのスーパーサッカーを展開した。
チャンピオンズリーグで勝ち残ったクラブの関係者が、決勝トーナメント一回戦の抽選会で、一様に「バイエルンとだけはやりたくない……」と言っていたわけだが、私は、そんな発言を、現在のバイエルンだったらどんなチームでも勝てるさなんて、ちょっと斜に構えて聞いていたものだ。ところがフタを開けてみたら、確かにヤツらのサッカーには、ドイツ的な勝負強さがあると再認識されられてしまう。いや、その試合でのバイエルンのサッカーは、勝負強いだけではなく、美しさも兼ね備えていた。バランスの取れた魅惑サッカー。もちろん選手たちのほとんどが外国人であるにしても、そこには確実にドイツ伝統の(攻守にわたるドイツ的な)ダイナミズムがあった。まさに強いときのドイツそのものだった。
その後のバイエルンは、リーグでも完全に復調し、内容あるサッカーで連勝を続ける。確かに(2日前の)レアルとのリターンマッチには惜敗したけれど(チャンピオンズリーグからは敗退!)、逆にそのことで、残り11試合となったブンデスリーガが大いに盛り上がることになるだろう。リーグ首位ブレーメンを追う復調した実力チーム、バイエル・ミュンヘン。これからのリーグ展開がエキサイティングに盛り上がること請け合いだ。
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