だったら頼むから勝っててくれよ
「敗退が決まり、チームはとても落胆している。チャンスは何度もあった」と、マカーイは試合後にコメントしている。「レアルを下すことも可能だった」と、ミヒャエル・バラックも語った。ドイツ代表キーパーのカーンは不運を悔やんでいる。「最終的に運が足りなかった。チームのパフォーマンスを考えると、我々が勝ち抜いてもおかしくなかった」。
第二戦でいつもの輝きを見せなかったレアル・マドリッドだが、レアルは準々決勝に進出するに相応しいチームだと言える。「レアル・マドリッドも我々の実力を認めていた」とフランツ・ベッケンバウアーは語った。レアルと対戦して敗退することは恥ずかしいことではないが、チームがチャンスを逃したことを“皇帝”は指摘した。「長い時間、相手の様子を見すぎた。思い切って攻撃を仕掛けた時は、チャンスを作り出すことが出来た」。
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ロスタイムもすでに5分が経過していた。少なくとも延長戦に持ち込みたいバイエルンの最後の攻撃は、レアル・マドリッドのゴールキックとなって終わった。ゴールキックの数秒後に主審のウルス・マイヤーが試合終了のホイッスルを吹き、スペイン・レコードマイスターとドイツ・レコードマイスターの一戦は幕を下ろした。その瞬間、“白い巨人”レアルの選手達は空に両腕を突き上げ、バイエルンの選手達は地面に座り込んだ。
“マドリッドの奇跡”は起こらず、準々決勝進出の夢は消え去った。しかし試合終了後にホテル“Villa Magna”で行われた宴会の席で挨拶をしたバイエルン会長のカール=ハインツ・ルンメニゲは、全く不満などない様子だった。「昨年の敗退の仕方とは比べ物にならない戦い振りだった。去年は裏口からひっそりと姿を消したが、今年は堂々と正面玄関からチャンピオンズリーグを後にすることが出来る」。
実際FCバイエルンは、マドリッド“世界選抜”チーム相手に互角な戦いを見せた。「落ち込む必要などない。メンバーだけを見れば世界最強チームと言えるレアル相手に負けたのだから」とカーンは語った。
スーパースターのジヌディーヌ・ジダンに先制されるも(32分)、その後追いつくチャンスは十分にあったと考えているのはオットマール・ヒッツフェルト監督だけではない。「失望は大きい。第一戦で見せたサッカーを、マドリッドでの第二戦で見せることが出来なかったからだ。リスクを犯して勝利を狙いにいったが、勝つことは出来なかった」と、ヒッツフェルト監督は語った。
バイエルンが第一戦で見せたサッカーを披露できたのは、前半終了間際の数分間だけだった。ゼ・ロベルト、ロイ・マカーイ、そしてクラウディオ・ピサロに訪れた絶好のチャンスはこの時間帯に生まれた。「マドリッドの弱点であるディフェンスを崩したが、ゴールを決めることが出来なかった」と、マネージャーのウリ・ヘネスは試合後に語った。レアルのゴールキーパー、イケル・カシアスが2度ファインセーブを見せ、ミッチェル・サルガドがライン上でピサロのシュートをクリアしたのだった。
「敗退が決まり、チームはとても落胆している。チャンスは何度もあった」と、マカーイは試合後にコメントしている。「レアルを下すことも可能だった」と、ミヒャエル・バラックも語った。ドイツ代表キーパーのカーンは不運を悔やんでいる。「最終的に運が足りなかった。チームのパフォーマンスを考えると、我々が勝ち抜いてもおかしくなかった」。
第二戦でいつもの輝きを見せなかったレアル・マドリッドだが、レアルは準々決勝に進出するに相応しいチームだと言える。「レアル・マドリッドも我々の実力を認めていた」とフランツ・ベッケンバウアーは語った。レアルと対戦して敗退することは恥ずかしいことではないが、チームがチャンスを逃したことを“皇帝”は指摘した。「長い時間、相手の様子を見すぎた。思い切って攻撃を仕掛けた時は、チャンスを作り出すことが出来た」。
レアルがリーグ、国内カップ戦、そしてチャンピオンズリーグの3タイトルの可能性を残している一方で、バイエルンはブンデスリーガのタイトル防衛に焦点を絞ることになる。「次はドイツマイスターのタイトルの獲得を目指す」とキャプテンのカーンは語り、勝ち点差7で首位を走るSVベルダー・ブレーメンとのタイトル争いを約束した。
来シーズンのチャンピオンズリーグで、バイエルンは再び頂上を目指す。カーンは「来年は再びタイトルを狙う」と約束した。